シェークスピアの喜劇「十二夜」では途中で人違いの喜劇が起こる。双子の女性が男性として勘違いされてややっこしい話が展開されるのだが詳しくはこちら。
さて、普通に暮らしている我々も時と場合によって色々な役割を演じている。さすがに男女が入れ替わるようなすさまじいのは滅多に無いにしても、人に教える立場の教員が人に教わることは少なくない。会社の中では、上司に叱られた中間管理職が部下を叱ることなどは日常茶飯事であろう。役割分担がきついと思うのは、そもそもなりたくない役割を演じなければならない場合。
そして短時間にいくつかの役割を使い分けなければならないことも結構きつい。舞台が違えば、家庭では父親、仕事場では営業マンなんてのは良いとして、自分の家で商売をしていて咄嗟に父親と営業マンを切り替えていくのは困難であろう。我々は一生の間一人何役をこなさなければならないのだろうか。