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プロフィール
中高年男性 大学教員 妻子あり 仙台出身 東京在住
国内電気メーカー・外資系ソフトウェア会社勤務経験あり
築城三年、落城三日
落ちても地面 -
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カテゴリー
月別アーカイブ: 3月 2007
一弦が切れる
ギターでチョーキングの練習をしているとやたら一弦が切れてしまう。十分に音程が上がっているわけではないのに、やたら切れる。ギターの種類を変えても切れてしまう。一弦だけを「消耗品」として買わないと財布が持たない。それにストラトキャスタータイプのギターは弦の張り方が良く分からない。アコースティック専門でガットギターもブリッジの部分の処理がちょっと面倒だったが、ストラトの場合はヘッドの処理が良く分からない。一度経験者にコーチしてもらわないとダメだ。
モスクワの春
というわけで、今モスクワから書いています。時間がないのであまり書けないが、スケールが何でも大きい。
雪はまったくなく、東京と変わらない春の陽気で歴史的な重みを感じる街だ。
ちょっとした時間旅行
今から数十年前、伯父は横浜からナホトカ行きの船に乗ってソヴィエトに渡った。ナホトカからイルクーツクを経由してモスクワ行きの列車に乗った。それから二週間、コペイカ、タワーシリンチと(おそらく少々のハラショーと)車窓を24時間眺め続けた。日暮れと朝焼けが同時に来る国は限りなく広大で、無聊だったことだろう。今までは想像の域を出ない空に旅立つことになったのだがどんなものなのだろう。
今は音に近い速さでそこへ行って帰ってくる。飛行機に乗った瞬間から状況は変わると聞いたがそんなものなのだろうか。全て伝聞の中でのことだ。昔聞いたことのある土地へ行くわけだが今は時間も変わったので状況も変わったのだろう。
歳をとったら派手な色を選べ
同じ型の商品を売るときに「色」は極めて重要な要素になる。比較的価格の安い小型車も多くのカラーバリエーションを販売して、消費者の差別化したいという気持ちを満たすようにしている。購入を迷いに迷ったギターであるが幾つかの決め手によりついに決断した。一つは年度末のアウトレットでちょいキズ割安価格品がネットに出たこと。以前同じ型がオークションで出たのだが色が思っていたのと異なったので見送った。(おそらく)、世界でもっとも普及している型(の国産コピー品)なのでその差別化は色により決まる。ボディーの色とネックの色だ。
今回の場合は1.あえてあまり多く売れていない色にする 2.「縁」を大事にする という2つの基準で選択した。 前者は趣味の世界では思い切って「非日常」を具現化すべきだという新聞のコラムを読み納得した。要は歳をとったら派手なものを選べということだ。後者はたまたま国際線の中で見た映画「主人公は僕だった」 で堅物の主人公が唯一趣味にしていたギターと同じモデル、色を購入しようと思ったからだ。(大好きなライ・クーダーもジャケットで持っているタイプのコピーだ。また、プロコルハルムのギタリストジェフ・ホワイトホーンも同じ色を弾いていた)
VISTA
Vietnam ヴェトナム
Indonesia インドネシア
South Africa 南アメリカ
Turkey トルコ
Argentina アルゼンチン
BRICs(Brasill, Russia, India China)に続いて経済発展が望める中進国の頭文字を取ってこのように呼ぶのだそうだ。豊富な天然資源や政治の安定、中産階級の台頭など複数の条件のいくつかを兼ね備えている国家だとのこと。キャッチアップ型の経済が終わり先進国の立場の日本も完全に追われる立場になったと同様、「先進国」という状況をどのように保持していくかが問われる。
VISTAが良質の労働市場と消費市場を提供することになればこれらの国々とBRICsとの国家間競争は激しくなる。しかしこれらの国々の周辺にはまだまだ経済発展が遅れている国々も多い。彼ら自身もそういった国家との摩擦や軋轢にも対処しなければならない。
同じ地球上に同じ時代にあっても、経済発展の差は大きい。アフガニスタンに行った友人は「あそこはまだ戦国時代だ」と語っていた。
何を目指すのか
日本や世界の様子を見るにつけて、先進国が何を目指してどこに進もうとしているのかが良く分からない。おそらく、政治のリーダー達も経済一辺倒の発展という事には少し懐疑的になってきている。しかし、多くの国家では経済発展を標榜するし、一定の生活レベルの保障は先進国であっても必要だから、「経済」とか「経営」というキーワードはこれからも重要である。
崩れるのを守るという意味では「環境」「資源」という言葉はより重要となる、しかし悪くなるのを食い止めるという事だけでは多くの人が支持するのは難しい。「環境」「資源」を「経営」や「経済」と結びつける必要がある。
根源的には「生命」や「満足」がキーワードになるような気がする。ミクロレベルで「満足」を与えながら、人類や生物の「生命」をどのように守り発展させていくのか。
城山三郎さん死去
昨日作家の城山三郎さんがなくなった。城山さんの作品は主に20代の頃良く読んだ。特に印象に残ったのが、ダイエーの中内功氏をモデルにしたといわれている「価格破壊」とサラリーマンの自己啓発本としてよく使われた「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」(翻訳 G.キングスレイウォード著)である。丁度、なくなった父と同じくらいの年齢で、同じ時代を生きてきて戦争の強烈な体験の後、日本経済復興の立役者など歴史で活躍した人物たちを書いてこられた。
サラリーマンの組織内の葛藤や嫉妬、人の品性や野望など誰もが経験し戸惑い、悩む人間をテーマにされてきた。それが多くの読者から共感を得たのだろう。譲るところと譲れないところ、男と男の友情など少年の感覚も垣間見えてとても人間くさい作家だと思う。おそらく今の20代、30代のビジネスマンが読んだ場合、いくつか違和感を感じる場面があるかもしれないし、膝を打つ場面もあるだろう。
多くの「凡人」がどのように生きるべきかを著してくれたいくつかのエッセイにもほっとした。城山さんが作品を書かれた年齢に近づいていく自分から見ると、共感できる場面が多くこれからも時に会っては良いアドバイスをしてくれるであろう。