月別アーカイブ: 6月 2012

「近頃上司に惹かれる」という広告が近頃頻繁に表示される

Yahooを開くと、この手の広告が頻繁に出てくる。中年ビジネスマンを狙った行動ターゲティング広告で、「あなたは臭いから部下に嫌われるんです。だからうちの商品を使いなさい。」というメッセージらしい。そもそも、部下もいないんですけどと突っ込みたくなるし、ハニートラップ系のキャッチも食傷気味になる。とはいえ、平日の昼間にビジネスマンにリーチできるメディアとしては一定の効果があるのだろう。

このように引っかからない見込み客に対しては、一歩進んで、もう少しテキストのバリエーションを増やしたらどうだろう。「近頃、野良猫が寄ってくる」、「近頃、誰も隣に座らない」、「近頃、部下に誘われた」などそれぞれの趣味に刺さるフレーズを切り替えていくのだ。

行動ターゲティングの次に個々の価値観を模索する動きがROIを高めるだろう。但し、商品の価値のマッチングがなければ何を訴えても購買にはつながらないけれどね。

栄光→堕落、そして

Jeff Bridges – I Don’t Know (From Crazy Heart) – YouTube

一世を風靡したスター歌手が今やドサ周りで、酒と女に溺れる日々。まさに映画にぴったりの題材だが、自分もいつの間にやら同じような年代に近づいてきている。いつになっても主人公ははスター時代が忘れられないのだが、一方で一人で長距離ドライブを行いながら町から町へと営業しているのは立派だとも言える。

アルコール依存症の怖さも垣間見ることができる。主演のジェフ・ブリッジスはこの作品でアカデミー主演男優賞を獲得した。

『リッチマン プアマン』

7月からフジテレビのドラマ「リッチマン プアウーマン」が始まるそうだ。このドラマにはあまり興味ないが、タイトルは米国の作家アーウィン・ショーの1970年の小説”Richman, poorman”から取ったに違いない。ショーの翻訳は『富めるもの 貧しきもの』というタイトルで出版されている。この作品も当時米国でドラマ化され日本でも1970年代後半にNHKで放映された。当時このドラマに感激して、原作の翻訳本を探したのだが見つからなかった。

ドイツ系移民のパン屋の家族の大河物語で、主人公はルディー・ジョーダッシュは上院議員まで上り詰めていったと記憶している。”Beggerman, Theif”という続編もあった。今、これらの文庫本(上中下巻)の中古本はAmazonで1円から入手できる。かつて、いろいろな古本屋や図書館を探し回った苦労は全く必要ない。

タイトルは確か、”Tinker, Tailer, Soldier, Sailor, Richman, Poorman, Beggerman, Theif” というわらべ歌のフレーズから採られている。

指のストレッチが

名ギタリストLarry Carltonのアルバム”Alone/But Never Alone”に入っている”The Lord’s prayer”. Larryが来日した時にエレクトリックギターで弾いていた映像を見て衝動買いした。You Tubeの映像はカバーだがとても上手で原曲の雰囲気をよく再現している。映像で見ると、驚くべき指のストレッチをしているのが良く分かる。こんなきれいに弾けたらどんなに素晴らしいのだろう。

でも、このオリジナルは更なる高みに連れて行ってくれるのだよ。

おくすり手帳

はじめて、薬局で「おくすり手帳」なるものを作ってもらった。要は、病院でもらった薬の履歴を記録する日記である。その薬局でその場で投薬のリストをラベルで発行して手帳に貼ってくれる。毎回のラベルの発行もしくは手帳への記載は、2012年4月1日より、「薬学管理料(薬剤服用歴管理指導料)」に含まれることになった(つまり発行してもしなくても料金は変わらない)。

歯科以外には普段はそれほど病院にかからないが、今後はいろいろと世話になるかもしれない。どんな薬を飲んでいるかを把握しておくことが必要な年齢になってきたのかもしれない。でも、その都度「おくすり手帳」を持参していくのは面倒だ。任意で、健康保険証による受診に投薬のリストを作り、医者や薬局はその履歴を閲覧できるようにしたほうが効率的だろう。例によってプライバシー保護のためにできないのか。

ソウルメイト 魂の伴侶

本日、大学院の卒業生のお通夜に出席した。50代半ばで亡くなった藤田謙一さん、丁度自分が教員になった年にマネジメントゲームの取締役を引き受けて頂いた。情熱的な指導をされる方だった。現業では外資系企業のCFOをお勤めで、多忙な中二つの大学院に通われた勉強家でもある。退職後の夢は、南の離島でバスの運転手になるということだったそうだ。

お通夜で藤田さんから頂いたのがブライアン・ワイス著『ソウルメイト 魂の伴侶』という本だ。亡くなった方からお通夜で本を頂くというのは初めての経験だが、彼が伝えたかったことが書いてあるのだろう。

そして表紙に以下の文が記してあった。

「お忙しい中、来てくれてありがとうございます。皆さん、前に向かって生きていきましょうね。心からあなたを応援しています。」 藤田謙一

後ろ向き研究

勿論、調査・研究に対する態度が消極的という意味ではない。遡及研究とも呼ばれ、英語では、”retrosptective study”, よく医学や疫学などで用いられる調査手法である。例えば、癌の原因を追及する場合、癌患者(ケース)と健常者(コントロール)の二つのグループに対して、過去にさかのぼる形で生活習慣などその要因を調査し、比較を行う手法である。症例対象研究。よく、「喫煙者の方が非喫煙者よりも肺がんの罹患率がxx倍高い」というような、比較がなされる。

最近読んでいる中国の経営学研究者が書いている論文では、この後ろ向き研究の手法を用いながら、100名以上のビジネスマンにインタヴューを試みて、比較を行っていた。ビジネスの世界だと、医学のように血液や身体の変化を測定・比較しにくいので、インタビューや質問状の回答の質の客観性の保証が問題となる。

それなりに、しっかりした調査手法を確立してデータを取得していたように見えたが、質問内容が、過去の人間関係、顧客との接待の有無、重要顧客との面会頻度など相当言いにくい設問も含まれていて、後ろ向き研究も楽ではないと感じた。もちろん、未来に向けて追跡調査を行う前向き研究(prospective study)という手法もある。

バグフィックス

ソフトウェアでも論文でも同じなのだが、自分自身で書いたコードを自分自身でテストするのは困難である。通常は、プログラマーとテスターは別々の人が行う。自分でプログラミングしたものを自身でテストすることは可能だが、思い込みや無意識の手抜きがあるためテストでバグが見つからない。ミスを見落とす原因は、消極的な手抜きが行われる場合が多い。

なるべく、条件を変えながら、複数の目でテストを行うことが肝心だ。ある条件では気が付どかないバグも条件を変えれば顕在化する場合もある。また、複数の目により、意外なバグが見つかったりする場合も少なくない。よくソフトウェアメーカーがリリースするβ版と言われるバージョンの早期リリースは、社外のユーザーに無報酬のテスターになってもらおうという目的である。

いずれにしても、バグフィックスは面倒で地道な工程である。しかし、完璧を期す状態までバグを取っていくのが、品質保証上は必要だと分かるが、いざ自身で行うと大変だ。

再び、ふるさと納税

震災を機に、出身地の宮城県へ少しでもお役にたてればということで、昨年度に続きふるさと納税を行った。納税額は数万円であるが、年末調整を行うことにより相当額は戻ってくるので、寄付金よりもやりやすい。例えば、年収1千万円の夫婦子二人の人が5万円納税すると、4万8千円は確定申告により戻るので実質負担は2千円となる。この仕組みは、住居のある都道府県に収める税金の一部を納税者が任意の自治体に振り替えることが制度なのだ。

支払方法は前回同様Yahoo!公金支払いを利用した。クレジットカードによる支払いができるので便利だ。このサービスによるふるさと納税のランキングは1位福島県、2位宮城県、3位岩手県の震災の被害が大きかった三県である。例えば、平成22年度の宮城県に対するふるさと納税の総額は約12百万円であったが、震災以降の1年間では約1億9千万円ということで、ようやくこの制度が機能したことになる。

ビデオテープは可燃ごみか?

これから部屋の片づけをしなければならないのだが、昔録画したビデオテープやカセットテープなどアナログメディアの記録媒体が大量にある。ここ数年、全く視聴していないので捨てることそのものにはあまり心残りはない。昔は映画やスポーツ番組をよく録画したし、人から借りたレコード!からもダビングした。今は却ってそういう古いコンテンツはネット上で見つかる場合が多い。

問題はビデオやカセットテープの媒体をどのように処分すれば良いかだ。実際は各地方自治体のホームページなどでその扱いが記載してあるので、それに従えば良い。自分の住居の場合は「可燃ごみ」だった。今更、DVDなどのデジタルメディアに変換するのも面倒なので、思い切って捨てるつもりだが、音楽のビデオなど数千円したものは簡単には捨てられない。一応、一台だけ残してあるビデオデッキで楽しむ日が来るのだろうか?