月別アーカイブ: 4月 2007

羽田と成田

 中国出張に当たって羽田から関空経由で行くことになった。東京に住んでいても海外に行くのは結構面倒だ。たまたま羽田へのアクセスが悪いので、電車やバスを乗り継がないといけない、その上で早朝の国内便で関空まで行きようやく目的地行きの飛行機に乗ることが出来る。成田の場合も、ほとんど小旅行といってよいほどの成田エクスプレスないし渋滞のリスクのあるリムジンバスを利用しなければならない。

 翻って考えるにほとんどの海外の出張先は両空港よりも交通アクセスもよく建物も美しく、レストランや買い物の施設も充実しているように感じられる。他人の芝生は青く見えるのか。東京という世界有数の都市にある空港として海外に比べると著しく劣ると言わざるを得ない。かくなる上期待できるのは羽田の拡張工事である。何とか羽田発の国際便の発着を増やし成田依存比率を下げるわけには行かないものだろうか。成田がオープンした後でも羽田には台湾の航空会社が発着していてサンフランシスコやハワイには羽田からいけて極めて便利だった。

 成田は相対的にはその地位を下げざるを得ないだろう。反対派の運動でなかなか工事が進まなかったこともあるがそれ以上に致命的なのはやはり都心からのアクセスの悪さだ。長いフライトの後に1時間半近く電車やバスに乗せられるのはたまったものではない。

9ボルト電池の価格

 今はあまり使われる事が少なくなった9ボルトの積層電池を時々購入する。簡単家庭内のインターフォンに使用している。あまり買わないし流通もしていないので市場価格が良く分からない。近所の電気屋ではアルカリ電池が1個400円以上だった。消耗が比較的早いのでランニングコストがかかって大変だと思っていたら、マレーシアの空港では1個300円くらいだった。このぐらいの価格差があるのなら個人輸入する人がいてもおかしくないと思ったら、倉庫型スーパーマーケットに行くと250円で売っていた。
 
 リンクを見る限りこのタイプの電池は100円ショップで売っているとのことで結局はそこで買えばよいようだ。
 
 
 

お香

 インド産の安価なお香が気に入っている。元は学生がゼミに持ってきたのがきっかけだが、特に夏に向かって暑くなるとなんとなく部屋のいやな臭いが気になる。お香を焚くことによって消臭効果を期待している。またアロマの効果により多少は気持ちを落ち着かせる効果もあるのかもしれない。ちょっとエキゾチックな雰囲気が出る。

とはいっても毎日焚くには香りのほうが強烈でせいぜい週に1,2回程度だ。お香を焚く皿も必要で、ありあわせの陶器を流用している、いわゆる線香なのできっちり立てるためには事務用のクリップを使用している。インドのお香はいろいろ香りがあって楽しむことが出来る。

これは取材の賜物かそれともリークか?

 某経済系新聞に現在進行形の企業の合併の裏話が載っていた。話の内容があまりにも生々しく記者の署名入り記事なので信憑性はきわめて高いと感じた。いわゆる特ダネという内容でとても興味深い。しかしながら果たしてこれだけの内容が一記者の努力だけでかけるのだろうかという疑問が沸いた。要は、会社合併推進派と合併反対派の社内抗争であり、結果はまだ予断を許さないのだ。どちらかが何らかの思惑で記者にリークしたとも考えられる。

 新聞社はもちろん特ダネが欲しい。一方、特定の新聞社のみに何らかの意図を持ってリークする一種の広報戦略も珍しくない。インターネットだブログだといっても、権威あるマスコミに取り上げられるパワーはやはり大きい。もしも、そうだとするとプロである新聞社がそれを記事にするのには一定の価値判断が必要となる。今回の場合は一面ではなく署名入りの連載記事としたのがそうだったのかもしれない。

 広報担当の仕事をやっている知り合いが、某企業トップと酒席にいた際に目ざとい記者に見つかった。件のトップは若干酩酊気味で思わず発表前の話をしゃべってその結果広報プランが大きく影響を受けたことがあったそうだ。斯くの如く、人は秘密をしゃべりたいものである。時として「口は災いの元」そして「災い転じて福となす」したたかさが必要となる。

ネットショップの運営は大変だ

 ネットによるショッピングは極めて日常的になっている。消費者の利便性は高まるし比較的資本の小さな店でも(もちろん無店舗でも)すぐに運営を始めることが出来る。しかし、非対面による24時間オープンという特性を考えるとその経営、運営は簡単ではない。消費者としての自分、すなわち、こんな顧客がいるとその運営は面倒だなと思う。

 先日、旅行かばんをネットで注文した。家族で色を相談して幾つかの候補から選んだ。夜の9時を過ぎていたので通常の店舗なら閉まっているわけだがネットショップはこれからが稼ぎ時だ。顧客としては注文するやいなやその商品がいつどのくらいに発送されるかを知りたくなる。ところがたいていのネットショップは夜は無人だし在庫や配送の手配も出来ないので何の返事も来ない。翌日の朝メールをあけても何も来ない。するとこちらは別の店の商品を探し始めるわけだ。すると、昨日決めた商品よりも魅力的なものを見つける、前の商品はキャンセルして新たな商品を頼もうかなと考え始める。

 一方その頃、ネットショップの店員は前の晩に入っている注文の処理を始める。在庫や配送の手配も始める、ある程度準備が出来た段階で顧客にメールを送ると何の反応もないかキャンセルの連絡がある。つまり、極めて短気で移り気で無責任な顧客の行動が日常茶飯事である。もしもネットショップを最初から運営するのであればこのような顧客の反応を十分覚悟しないと痛い目を見るであろう。幸い、今回はキャンセル直前にショップから配送のメールがあったので浮気せずに最初のショップで買うことにした。もしあと、30分メールが来なかったらこの注文をキャンセルしていただろう。

中国 鉄道での旅

 BSハイビジョンで毎朝7:25から放映されている関口知宏の中国鉄道大紀行 を毎日楽しみに見ている。中国全土を36,000Kmの旅程を鉄道のみを使って一筆書きで旅するという企画だ。(要するにテレビ朝日の「世界の車窓から」の中国版) 鉄道の中での庶民の様子、各駅での名所旧跡、そして人々との出会いと居ながらにして旅行気分を味わうことができる。

 実は自分も5月初旬から中国に出張し、瀋陽から大連まで列車で移動することになっている。中国は4月18日から鉄道の高速化をはかり、主要幹線は時速250Km の高速鉄道車両が導入されている。自分が利用する路線はCRH5と呼ばれてフランスアルストム社の技術が導入されているようだ。(生産は中国北方機車車両工業集団)。中国の高速鉄道は日本の新幹線と異なり在来線に追加投資しているようなので安全性を危ぶむ声もあるようだがこの目で確かめたい。

 ハイビジョンの番組を見ても、車両は様々な形が混在しているようだし、各車両のドアに車掌が立ち、ホームに降りるときには赤いマットをひくなど所変われば列車の状況も変わるようだ。海外では韓国で列車に乗ったことがあるが、鉄道はまた旅愁を強く感じるし、番組のように新たな発見があるのではとひそかに楽しみにしている。

その視線のゆくえ

 とある、中華料理屋で昼食を取った。2度目の店でお目当てのメニューはほぼ決まっている。食卓にガラスが貼ってありその下に、メニューが見えるようになっている。食べ物の身体に与える効用なども書いてある。しかしお目当てのセットメニューの価格がどこにも書いていない、結局メニューを貰ってみたらその中にはセットメニューがありそれを注文した。注文したあとにふと気がつくと、セットメニューは壁に写真入で大きく書いてあった。

 人間が多くの情報に向かい合ったときに最初に見る場所は一体どこか? この店ではきちんと情報の提示はされていた、しかし多くの情報量の中でその情報は埋もれて見えなくなっている。スーパーマーケットの展示、デパートのショウウィンドウの展示、そして最近では効果的なWebページのデザインのために顧客がどの部分をどのくらいの時間見て、視線を移すかの研究も行われている。

 一方で、人間は視力以外の感覚でその場の雰囲気を感じることができる、件の中華料理店なら音、におい、店員の動きや態度なども重要な情報を与えてくれる。この店のセットメニューは、テーブルの上のメニューの一番目立つ場所に書くべきであった。何も情報のない顧客であればそれが一番お得なメニューだと(事実そうだが)判断し注文するであろう。その結果客単価を1-2割向上させることができるのではないかと思う。

えんぴつで書く 奥の細道

 えんぴつで書く百人一首を終了した翌日から松尾芭蕉のえんぴつで書く奥の細道を書き始めた。五〇日間の紀行文で東北地方から北陸へと回った日の日記形式である。一日一日分を書き写すのだが、百人一首よりも文字数が多く漢字も多いので「書き取り」練習には丁度良い。中学生の頃教科書で習ったのを良く覚えているので、百人一首よりは個人的には親しみがある。

 文を読んでみると、正に今のブログそのもので、旅に出る前の気持ちや旅先で出会った人とのエピソード、地名の由来の紹介など内容も多岐に渡っている。このような個人の旅日記が時代を超えて読まれるということはすごいことだ。ここ何世紀か旅行記は多くかかれ週刊誌などで読まれているだろうが、これはというものはあまり思い浮かばない。「俳句」という文学作品があったれ場こそということだろう。

 仙台、松島辺りまでは慣れ親しんだ地域だから良いのだが、北陸のほうはあまりなじみがない。途中で挫折しないように続けたい。

ネットオークションは我慢大会

 ここ数日狙っていた「マシン」がネットオークションに掲載されその価格推移を観察していた。今はオークションを登録しておくと新規入札があると自動的に表示してくれるから楽である。中古市場にしては比較的安値で推移していた件の「マシン」も最終日になると一挙に3割くらい入札額が上がってきた。皆、想定の範囲で入札していると思うけれどオークションが終了するまで予断を許さない。

 実は全く同じ仕様の「マシン」もネットに出ていたのだが、それはそこまで入札額が上がらなかった。不思議に思っていて出品者の落札履歴を見てみると、半年ほど前に件の「マシン」をオークションで落札購入していた。その人は同じ「マシン」を出品したのだ、勘繰れば落札した「マシン」はどこかに不具合があり、売り飛ばしたくなったとも取れる。あまり誰も寄り付かない物件はそれなりの理由があるのだ。

 さて、オークション終了時間はあと少しだ。果たして落札できるかどうか?終了直前に新規入札があると入札時間は自動延長されいわゆる「セリ市」状態になる。こうなると我慢大会だ。あまり気合が入り我を忘れて気がついたら思わぬ高値で購入しないように上限の入札額を決めておかないと得するのは出品者だけということになりかねない。

大学野球報道

 ハンカチ王子齋藤君の早稲田大学野球部入部によりマスコミの報道が一挙に加熱してきた。かつては人気の東京六大学野球も学生が自らの大学野球部を応援しなくなってからは衰退の一途を辿ったが、ここに一人のアイドルが加わったことにより、芸能人的な人気を博すことになった。きっかけはどうであれ、選手たちは注目されればより気合が入るだろうから結構なことだ。

 特に、日本テレビはCS放送とBSデジタルで東京六大学野球中継を開始した。このコンテンツはその昔はNHKが定常的に中継していたが、その後テレビ神奈川や東京MXテレビなどUHF帯のローカル局、さらにはCSのスポーツ専門局、最近ではインターネットでの録画映像ストリーミングといろいろな形で放送されてきた。しかし、こちらもジリ貧状態だったから、齋藤君の存在がいかに大きいものかは分かる。

 問題は、万が一彼が活躍できなかった場合だ。今年度は番組編成上もう変更はないだろうが、来年以降は分からない。今のうちに各大学野球部は彼に匹敵するスター選手を育ててファンにアピールしなければならないだろう。本質的には学生野球はその大学の学生が応援するものだと思うのだが、むしろ一般の野球ファン(含むアイドルファン)にまずアピールしてその後に学生が戻ってくるという方法を取らないと真の人気復活にはならないだろう。