月別アーカイブ: 3月 2010

年度末

 年度末だというから慌ただしいかと思うのだが、職場は逆に閑散としている。4月に入ると一斉に色々なものが動き出す前の静けさすら感じてしまう。色々な会議に出席するにつれて、新年度のスケジュールが次々に手帳に書き込まれていく。

花粉症らしい…

 アメリカから日本に帰ってきたら、鼻水が止まらなくなってしまった。あまり認めたくないけれどこれは花粉症なんだろうな。今までは花粉症でないことが少々自慢だったのに… という訳であまり調子が出ない日々になってしまうようだ。とりあえず薬を飲めば良くなるのだけれど。今まで花粉症で苦しんでいる人たちの気持ちは分からなかったが、今はよく分かるようになりました。早くこの季節が終わってほしいと願うだけです。

卒業祝い

 

 と言っても、今年卒業した学部生諸君に頂いたもの。早速自宅のパソコンに繋いで試してみた。最近買った、Wishbone Ash 「百眼の巨人 アーガス」1972を聴いてみる。ツインギターのクリアな音が再現されてとても良い。米国に行っている間に卒業式も終了してしまったけれども、東京の桜も7-8分も咲いていて時の速さに改めてびっくり。新たな年度はすぐそこに来ている。

35年連続

 米国での学会は無事終了した。最終日の昼食時のセッションでは優秀論文賞の表彰や長い間学会に貢献した会員たちへの表象があった。米国からの参加が多い学会ではあるが、米国の次に日本からも10名以上の参加があったということで、遠路はるばるという意味を込めて拍手をいただいた。表彰の最後はこの学会の参加者全員がその場で起立して行うセレモニーがある。テーブルで全員起立した状態で、「今年初めて参加した人はといわれると着席した人たちに全員で拍手を送るのだ。

 その後、2年目、3年目と順番に着席して拍手が送られる。5年目以降はいわゆる常連会員なので「5-10年目の人は着席」と言われて、この段階で日本人は一人しか残っていない。それでも、約半数の人たちは起立しており、長い間連続で参加しているベテランが多い学会ということが分かる。その後カウントが進んでいるが、何と30年連続という米国人の会員が5名ほど残っている。全員髪も薄くなり、普通ならリタイアしているはずであるがそのうちに何名かは今回も研究発表を行っている。

 最長老は地元アーカンソー大学の方で何と35年以上連続で参加しているということ。熱心に学会に貢献しているということで最後は尊敬の念を込めた大きな拍手で祝福された。このような高齢化は喜ばしいことではないか? 午後の一番最後のセッションでもベテラン会員たちは会場を追い出されるまで熱心に討議していた。

24年ぶり?

 米国出張先はアーカンソー州の州都リトルロックである。州都といっても静かな小さな街で歴史のある建物が多く、古き良きアメリカを具現している。実はこの町に訪れるのは2度目で、1度目は今から24年前であったようである。当時担当していた人工衛星の不具合の調査団の末席としてこの町の郊外にある部品メーカーを訪れた。詳細は忘れてしまったが、不具合の解析を急ぐこちら側の要求に対し、「これから休暇を取るので報告はその後になる」と言い放った部品メーカーの技術者のコメントは忘れられない。個人主義がごく普通に浸透している米国流の考え方に驚いた。

 また、当時の訪問の正確な日付はもう記憶していないが真夏日で生まれて初めて気温が40度以上を経験した場所であった。この町で学会が開催された訳である。当時国内でも時差がある米国の広さに驚いたことも覚えている。今回驚いたのは、現地テレビ局のニュース番組で番組の途中で局のスタッフ同士の打ち合わせや調整の舞台裏を平気で放映してしまうおおらかさである。日本なら放送事故として責任者が処分されてしまうのではないか? この理由は想像するに、スポットのテレビコマーシャルを入れるべきタイミングなのだが、(不景気のため)然るべき広告が獲得できていないためではないだろうか?

 また、町の広さに比べて高層の建物が少なく、交通量も少ないためか、ホテルの窓から見ても空気が澄んでいるようにも見える。多くの米国人にはクリントン元大統領が知事を務めていた場所として有名なようだ。

31年

 米国出張のために成田からデトロイトへ移動した。するとその便の米国人パイロットから本日が自分のパイロットとしての最後のフライトであるというアナウンスがあり、機内から拍手が起こった。正確な年齢は分からないが、一般的にはパイロットの定年は60-65歳とのことで31年間過酷な業務を果たしてきた方に御苦労さまと申し上げたい。同じ職業を続けることは簡単なことではない。以前、日本航空のパイロット養成の教官と話したことがあるが、ベテランパイロットでも定期的にトレーニングや適性検査を行い万全を期すそうだ。多くの乗客・乗員の命を預かる立場であるから、経験と体力の維持を兼ね備えた人でないと務まらないということであろう。

 フライトは順調で、定時にデトロイトに着陸した。そして、最後のフライトということで機長は最後の乗客一人一人と挨拶をしていた。握手したその手は意外なほど柔らかな手であった。

思い出のフェアウェルパーティ

 一昨日の学生からリクエストがあったのでこちらも載せておくけど。みんな元気でやっているかな?

フェアウェルパーティ

 昨日は拙宅で学部4年生の卒業パーティを開いた。4年生全員に加えて、3年生と2年生も合わせ約20名の学生諸君が集った。4年生と知り合って2年余りだが彼らも無事卒業の運びとなった。彼らも4月からは社会人となるわけであるが、学生時代とは大きく異なる生活が待っていることになる。多くの人たちが通ってきた道であるが、自立して自らの責任で人生を切り開いてもらいたい。既に、「社長」も含めて一般の学生よりは早く仕事や社会に慣れているものもあるが、そのアドバンテージはせいぜい1-2年くらいしか持たないだろう。一方で、実社会に出て優秀な人たちと知り合える機会も多くある。虚心坦懐素直な気持ちで多くのアドバイスを聴く気持ちを持って貰いたい。

 

楽譜を探すが…

 久々の休日で趣味のギター楽譜を探し始めたのだが、簡単には見つからない。何せ、40年ほど前に活躍したロックバンドのスコアなので、母国のイギリス、アメリカでも見つからない。結局、灯台もと暗しというべきか、日本の古書店で販売していることが分かったが、相当高価なので購入に二の足を踏んでしまう。しかし、おそらく結局買ってしまうのだろうな。我々の年代は、このような音楽への消費には惜しみなくお金を使ってしまうのだ。

 外国タレントが来れば、円高にもかかわらず、相当高価なチケット代を払って見に行く。CDやDVDも簡単に購入する。音楽産業は中高年の消費でもっている訳だ。景気が悪い時には消費は美徳ということで良しとしようか。

店頭で

 某飲料専門店の店頭で飲料を物色していると、次々にお客がやってくる。こちらは時間をかけて品物と価格を比較しながら商品を選んでいたのだが、多くの顧客は始めから購入するものを決めているらしい。一目散に目当てのショーケースに向かいすぐにレジに商品を持っまていく。比較的価格が決まっているコンビニではなく、品揃えが豊富な専門店でもあまり迷わずに購買するのが面白いと思った。

 店頭での、消費者の行動は色々な情報に満ちている。同じ店でも時間帯によって顧客も変わるし、それぞれの購買行動も異なる。特に、(怪しまなければ)、レジ周辺で多くの人たちの購買したバスケットを観察するのも興味深い。また、人出が少ない専門店では品切れのパターンも観察しやすい。お客が買いたいと思っているのに、ショーケースから商品がなくなっていると、機会損失となってしまう。面倒であるが、時間が空けばタイムリーに棚に商品を補充しておく必要があるのだ。