月別アーカイブ: 8月 2011

イタリアン食べ放題

最近、食事には気を付けて高カロリーのものを控えるようにしていた。そこで学会の懇親会がイタリアン食べ放題であった。ピザ、フライドポテト、パスタなどが食べ放題、飲み放題である。しかも3時間ほどで初対面の先生方と話が尽きない。畢竟、目の前にあるものを食べることになるが、ピザは極力避けて、和風パスタなどカロリーが相対的に低いメニューを食べていた。ところが、結局空腹感が残るので目の前にあるものを食べてしまう。飲み物はウーロンハイにした、こちらは酎ハイの割合が少ないので飲んだ気がせずにお代わりを次々に頼んでしまう。果たして、これらの選択は合理的であったのだろうか?

ジム・メッシーナ

ポコ、ロギンス&メッシーナで活躍した人。フェンダーテレキャスターを始めギターの名手で歌もうまいし曲も自分で作る。特に南国の雰囲気の曲はこの人にしか書けない味がある。こんな人でもピークを過ぎるとほとんど忘れられてしまうのが音楽界の怖いところだ。ホームページを見ると絵も描いている。実際は今も、カリフォルニアのライブハウスでアメリカなどと一緒に精力的に演奏している。このアルバムはグループ解散後のソロであるが、商業的なヒット曲ではなく自分のやりたいことを自由にやったという内容だと思う。

企業年金基金ニュース

以前勤務していた企業から年金基金ニュースが送られてきた。年に1回待期者(年金用語で「年金受給権を有する60歳未満の方々」)に送付しているとの事。おそらくほとんど給付されないと思うのだが、企業年金の実態を垣間見ることはできる。それによれば平成22年度の収支は、収入は275億円に対して支出は354億円であった。資産ベースでみると責任準備金3,955億円に対して純資産額と当面許容しうる不足金の合計が4,274億円であり、積立水準は厚労省の基準値1.0を超えているので将来的な安定給付の検証は出来ているとのこととある。

一番驚いたのはその資産運用の変動状況である。長期的には3-4%の安定運用を目指すとあり、国内債券が約半分、残りは内外の株式や債券を中心に運用しているけれどそれでこのヴォラティリティ、今後の為替や金利を考えると果たしてどうなるのか。年金の制度設計の難しさを改めて感じることとなった。

  • 平成17年度 15.87%
  • 平成18年度 3.67%
  • 平成19年度 ▲9.29%
  • 平成20年度 ▲18.94%
  • 平成21年度 12.70%
  • 平成22年度 ▲0.41%

猫の里子

ひょっとしたことから初めてペットショップで「里子」になった猫を見た。計5匹いただろうか?母親(人間)に当たる方ともお話ししたが、二人とも「ご縁」が大事だととの事。確かに子猫はかわいい、しかししっかりした里親と育成できる環境がなければ却ってともに不幸になる。そして里子となっている犬や猫はたくさんいるが、しっかりとした里親と会えるのは多くはない。

課題リーダーと社会情緒型リーダー

社会心理学の実験(Bales, R.F. 1953)で5人構成で4回集団討議を行い、討議が終了する度に各成員が他の4人の順序付けを行った。尺度は、最良のアイデアの提供者は誰か、討議の主導者は誰か、誰を一番好むか、誰を一番好まないかの4つである。それによれば、第1回目の討議では最も好かれたのは最良のアイデア提供者で討議の主導者と判断されていた。ところが、4回を通じてみると、最良のアイデア提供や主導性の点で1位にランク付けされた成員は、平均すると最も好まれていなかった。最も好まれたのは、2-3位にランクされた成員だった。

このことから、集団のリーダーシップは2つの相補的なリーダー、すなわち課題リーダーと社会情緒型リーダーに分化しやすいと考えられる。課題リーダーは、課題に集中し集団を解決に向けて移行させるときに攻撃的役割を演じやすく、それゆえ敵意を喚起し嫌われるようになる。このような事態で集団内部の緊張や葛藤を解決して集団のまとまりを確保しようとするのが、社会情緒的リーダーである。この実験後の追加的研究でも、また経験的にもこのような役割分化はしばしば観察されている。

このような役割分化は集団のサイズにより決定される、蜂谷良彦(1972)が高校のバスケットボール部を対象に行った調査によれば、主将が課題志向と集団維持の両方のリーダーシップを兼ね備えたタイプは部員10名以下の部ではよく見られるのに対し、11名以上の部では2つの異なるリーダーシップが別々の人物で分担されている。大きな組織の運営には1人のカリスマでは荷が重いということであろう。(出典 「集団の賢さと愚かさ」蜂谷良彦 著 ミネルヴァ書房 1999)

鴇田正春先生の著書

数年前まで同じ研究科で教鞭を取られていた鴇田先生から最新の著書を頂戴した。先生は長年IBMの取締役を務められ、在学中はマネジメントゲームのチェアマンを何度もお引き受けいただき大変お世話になった。先生の著書は前半部分は陰陽五行説を中心とした東洋史観の概説、後半部分はその枠組みを用いた、戦前から現在までの日本社会、国際社会および日本企業(松下・JAL)の分析と将来展望という構成になっている。戦後の経済史、経営史を概観することもできる。

台湾や香港を訪れると明らかに西洋史観とは異なる哲学で社会や経済が進んでいると感じることがある。本著を読んでその一端を理解することが出来た。とりわけ、アジアの時代に入った21世紀においてはこれまで支配的だった西洋史観と比較検討する上でも東洋史観を学び新たな視点で現状を把握し、将来を考える必要があるだろう。個人的にも、中国、韓国、香港、台湾そしてヴェトナムを今年訪問することになっており、今まで不明であったことに気づかせて頂いた図書である。

日本製テレビ購入もこれで最後か?

2004年に購入した液晶テレビが壊れた。音声は出るが、画面が映らない。ここ2-3か月突然電源が切れたりなど危ない現象が見られたが、ついに来るべき時が来たようだ。テレビ好きとしては困るので家人と電気店に出かけた。アナログ停波に伴いテレビの在庫が心配だったが、東芝・パナ・ソニー・シャープの製品はある程度揃っていた。正直メーカーによる差はあまりない。分かったことは、ほぼ全機種LEDと3Dは対応済み。画面の解像度とチューナーの数によって差がある。リモコンはシニア対応のためボタン数を減らしてシンプルなデザインである。録画用の外付けHDもほぼ全社対応している。

7年前に購入した時と比較して、価格はほぼ5分の1でこのシーズンで買い替え需要もほぼ食い尽くした。事業継続の魅力が少なくなった日本メーカーのテレビを買うのは今回が最後になるかもしれない。

胡桃の部屋

深夜偶然見たNHKドラマにはまってしまった。残念ながら肝心の第1回は見ていないのだが、番組ホームページであらすじは大体分かった。向田邦子の原作で映像化されるのも初めてではないそうだ。いつの間にか失踪する父親(蟹江敬三)の立場で見てしまう自分に年齢を感じる。勿論こんな話はそうめったにあるものではないのだが、一つの物語として書き上げてしまうところが女流作家ならではだろう。男ではとてもこのような視点は持てないと感じた。最近韓国ドラマに押されまくっている日本のエンタテイメントだが、その気になればこのような作品も作れるということか。もしも、このドラマを韓流が席巻しているタイやヴェトナムに輸出したら果たして人気は出るのだろうか?

臨界(critical)状態

「様々な瞬間の図を書いていくと、ある集団は分裂し、また別の集団は合体するというように、常に集団の離合集散が起こっていく様子が分かる。臨界状態は、常に激しい変動にさらされ、突然起こりうる劇的な変化の瀬戸際に常に留まっている。」(出典 マーク・ブキャナン著「歴史は『べき乗則』で動く」 この本を読み始めたら止まらない。東日本の大震災も、昨今の為替相場も、世界の政治状況(日本もだが)皆、臨界状態にあるのではないかと思わせてしまう。完全にバラバラではないがかといって強力なリーダーによる秩序もない。とても中途半端な状況は、何らかのきっかけで雪崩を打って変化してしまうのである。

はやぶさジャパン

昨日から、アジア女子バスケット選手権が長崎県大村市で開催されている。この大会に優勝すれば、ロンドンオリンピックの出場権が獲得できる重要な大会である。サッカーのなでしこジャパンの人気の陰に隠れて、あまり注目されていないが、間違いなく日本の女子代表チーム(愛称は「はやぶさジャパン」)はサッカーから大いに刺激を受けて気合いが入っていることであろう。このチームも大賀という絶対的なエースを中心に個性のある選手が集まっている。おそらく、日本・韓国・中国のいずれかが優勝すると思われるが、ホームの地の利と気持ちで久々の優勝とオリンピック出場を期待したい。