日別アーカイブ: 2020/10/17

水戸芸術館「道草展」

ここは現代アートを中心に建物も芸術館という名ににふさわしいデザインだ。未知と共に歩むというタイトルがついた映像・写真・インスタレーションが中心の展示だった。オーストリア・香港・韓国・スイス・日本と多様な国々のアーチストの競演だ。

香港のロー・ヨクムイの昆劇を主題にした22分の映像作品と上村洋一の流氷の海の状況を観客がブラックライトを使って自発的に見ていく作品が特にインパクトがあった。

コロナ禍で雨の日の美術鑑賞は本当に見たい人が来る。水戸という場所なのでなかなか他の地域から見に来る人は少ないかもしれないが、ゆっくりと作品と対峙出来る貴重な空間だった。

現代アートは問題提起が一つの役割だというが、今回の道草展はアーチストの個人的な意識で問題提起をしてきた。環境や社会問題、歴史や芸能だろうが、知っているようで自分の良く知らないことばかり。なるほど、こういう役割が現代アートにあると感じられ、腹落ちした。